黒の時代 中村光哉のろうけつ染 4階展示室
水戸ゆかりの染色家・中村光哉(なかむら・こうや、1922―2002)は、人間国宝の友禅作家・中村勝馬(なかむら・かつま、1894―1982)を父に持ち、自身も、色彩豊かでモダンな作風の友禅作家として知られています。
しかし、友禅染の作品を作り始めたのは、昭和50年代後半になってからのことです。それまで、昭和30年代から昭和50年代にかけて、中村光哉はろうけつ染に取り組み、独創的な作品を生み出しました。この時期は、黒を基調とした作品が多いことから、後に作家自身によって「黒の時代」と呼ばれました。
今回は、「黒の時代」の作品を中心に展示し、併せて、染色の試作品や晩年に描いた下図等の資料も紹介します。
横山大観と郷土の近代日本画家たち 3階展示室
水戸出身の日本画家・横山大観(よこやま・たいかん、1868-1958)と、大観とつながりのある画家の作品を展示します。
<主な展示作品>
横山大観「水温む」、下村観山「加倉井砂山肖像」、
桜井華陵「空也上人図」、郡司硯田「鯉図」