女流画家・櫻井雪保の初の展覧会です。
代表作となる板戸絵の大作を一挙大公開!ぜひ、お見逃しなく!
櫻井雪保(1754(?)-1824)は、江戸時代後期に活躍した女流画家です。
水戸藩出身の画家・櫻井雪館(1715-1790)を父親に持ち、父と共に江戸を拠点に活躍しました。
雪館は、磯浜(現・大洗町)の生まれ、水墨画の大家として知られる雪舟の流派の画風を受け継ぎ、濃い墨を用いた、素朴で力のある作風の作品を多く遺しています。江戸へ出て画塾を開き、弟子たちへの画法の伝達にも力を注ぎました。
雪保を絵画の道へ導いたのは、父雪館でした。
父から水墨画を学び、早くから才能を開花させた雪保は、独自の画風を開拓し、大胆な構図と伸びやかな描線で、山水や龍虎などを堂々と描き上げていきます。
特に、神奈川県にある禅宗寺院・了義寺の本堂に納められた板戸絵(全12枚)は、豪快さと繊細さを兼ね備えた傑作といえます。今回、この板戸絵全12枚の実物を展示しています!
このほかにも、水戸初公開の作品が多く集まりました。画家人生に大きな影響を与えた父雪館の作品も含めて、雪保の作品を一堂に展示しています。
この展覧会が、郷土にゆかりのある知られざる女流画家・櫻井雪保を、広く知っていただく機会となれば幸いです。
お誘いあわせのうえ、ぜひご来場ください。
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