令和元年度 美術部門 常設展示 水戸の美術Ⅱ
期間:令和元年12月14日(土)~令和2年1月5日(日)
  • 常設展
  • 美術部門

テーマ1 版画

水戸市立博物館が所蔵する版画作品のうち、水戸出身あるいは水戸にゆかりのある現代版画の作品を取り上げます。今回は稲田三郎、栗田政裕、小林次男、富張広司の4名の作品を展示しています。

富張広司「星ある風景」

テーマ2 寺門幸蔵

寺門幸蔵は、那珂郡靜村下大賀(現那珂市)に生まれた洋画家です。上京して、葵橋洋画研究所で黒田清輝に絵を学びました。その後、東京で活動を続けていましたが、大正12年(1923)の関東大震災を機に東京を離れ水戸へ移り、翌13年、水戸在住の洋画家の菊池五郎(1885ー1950)や林正三(1893ー1947)らと共に、茨城県内初の本格的な美術団体である白牙会の創立に加わり、茨城の洋画会の隆盛に貢献しました。
静物画や風景画を中心に、寺門幸蔵の作品を紹介します。

寺門幸蔵「大洗風景」

テーマ3 辻永の植物画

辻永は、草花にとても強く興味を抱き、水戸中学(現在の水戸第一高学)在学中から草花の写生を始め、こつこつと描き続け、一生涯かけて遺した植物画の総数は約2万枚にものぼります。
今回の展示では、主に明治40年頃から昭和10年代にかけて、11~2月の季節に描かれた作品を紹介します。

辻永「朧月・きだちあろえ」

テーマ4 花鳥画の世界

花鳥画とは、花の咲いた草木に鳥をあしらった絵のことです。日本では、草木だけのものや、鳥ではなく動物や昆虫を描いたものも、広く花鳥画と呼ばれています。
花鳥をテーマにした絵は、山水や人物と並んで、中国と日本の伝統的な絵画の代表的な画題です。今回は、水戸市立つ博物館の所蔵品の中から、江戸時代に活躍した水戸ゆかりの画家たちによる花鳥画を紹介します。

花鳥画の世界 展示風景