令和元年度 美術部門常設展示 水戸の美術Ⅲ
期間:令和2年4月1日(水)~5月24日(日)
  • 常設展
  • 美術部門

テーマ1 辻永の植物画ー春の草花ー

辻永(1884-1974)は、明治時代に生まれ、大正時代から昭和時代にかけて活躍した水戸出身の洋画家です。辻は展覧会で活躍する一方で、植物に高い関心を持ち、植物画を描いていました。その一部が『萬花図鑑』全12巻(昭和5~7年)、『萬花譜』全12巻(昭和30~32年)として出版され、好評を博しました。
今回の展示では、3月・4月の植物を収めた『萬花図鑑』第1巻の中から、かわいらしい草花の作品を紹介します。

テーマ2 黒の時代 中村光哉のろうけつ染

水戸ゆかりの染色家中村光哉(1922ー2002)は、昭和30年代から50年代にかけて、ろうけつ染の作品制作に精力的に取り組み、独創的な構図の作品を数多く残しました。この期間は、作品の多くが黒を基調としていることから、のちに作家自身によって「黒の時代」と呼ばれました。
今回は、この「黒の時代」の作品を展示します。ろうけつ染の重厚感ある風合いや、さまざまなモチーフを用いた中村光哉独特の世界観をお楽しみください。