水戸の美術Ⅱ
期間:令和2年8月29日(土)~10月4日(日)
  • 常設展
  • 美術部門

テーマ1 辻永の植物画

辻永(1884-1974)は、明治時代に生まれ、大正時代から昭和時代にかけて活躍した水戸出身の洋画家です。辻は展覧会で活躍する一方で、植物に高い関心を持ち、植物画を描いていました。その一部が『萬花図鑑』全12巻(昭和5~7年)、『萬花譜』全12巻(昭和30~32年)として出版され、好評を博しました。
今回の展示では、6月・7月の植物を収めた『萬花図鑑』第3集の中から作品を紹介します。

えのころぐさ

テーマ2 林十江

林十江(はやしじっこう、1777ー1813)は、水戸出身の江戸時代の画家です。安永6年(1777)、水戸の本七丁目(現・水戸市本町三丁目)で醤油業を営む林家の養子となりました。十江は早くから優れた画力を持ち、近所に住んでいた学者・立原翠軒(1744ー1823)に絵の才能を見出され、数多くの作品を残しました。
今回の展示では、当館所蔵品のなかから、人物や鳥、植物を描いた作品を中心にご覧いただきます。勢いのある描線と奇抜な構図が特徴の、十江独特の作品をお楽しみください。

鷹図