水戸の美術Ⅱ
期間:令和4年9月10日(土)~10月2日(日)
  • 常設展
  • 美術部門

染色家・中村光哉(4F展示)

染色家中村光哉(1922―2002)は、水戸藩の藩医を務めた家系に生まれ、人間国宝の友禅作家であった中村勝馬(1894ー1982)を父とし、自身も友禅作家として活躍しました。
しかし、その前半生は、伝統的な友禅染から離れ、黒を基調としたろうけつ染の作品を数多く制作していました。
この展示は、当館所蔵品の中から、中村光哉のろうけつ染を中心に、ネクタイ図案や陶器等、幅広い作品を紹介します。

中村光哉「雲紋」

萩谷セン喬(3F展示)

萩谷セン喬(1779―1857)は、江戸時代の水戸で活躍した画家です。セン喬の作品は、円山四条派風の、豪放な画風が特徴です。さらに、輪郭線を描かずに、墨の垂らし込みによって形を描く「付立て」という技法も巧みに用いています。
この展示では、当館にある作品から、セン喬の伸びやかな画風を紹介します。

萩谷セン喬「孔雀図」