2014年12月5日~7日にかけて水郡線全線開通80周年を記念して、水戸―常陸大子間をC6120が走ります。
C6120は、C62形やC61形とともに2C2の軸配置をもつハドソン形です。このハドソン形は余剰となった機関車を改造したもので、同じ軸配置のC62、C60とともに戦後の疲弊した国土を激走した蒸気機関車でした。そこで当館では、このイベントを記念して、ハドソン形蒸気機関車のかつての勇姿を写真と映像でたどります。
<会 期>
平成26年11月28日(金)~平成27年1月18日(日)
<会 場>
水戸市立博物館(茨城県水戸市大町3-3-20) 4階展示室
●開館時間:9時30分~16時45分
<入場料>
無料
<展示の内容>
●C61
旅客用のC60は、亜幹線のなかでも特に東北本線・鹿児島本線等の長距離・高速運転を要求される路線で活躍したわが国初のハドソン機でした。これは戦後、余剰となったD51のボイラーに、走り装置はC57とほぼ同一仕様のものを組み合わせて改造名目で製造されたもので、1947(昭和24)年の合計33輌が造られました。そして全機33輌のうち27輌が東北本線・常磐線の各機関区に配置され、残る6輌は鹿児島本線の鳥栖機関区に配置されました。
●C62
1948(昭和23)年に、余剰となった貨物機関車のD52を種車にして、走り装置を新製し、C53形、C59形を上回る機関車として改造されたものが、大型で高速のC62形蒸気機関車でした.C62形は、日本最大の旅客用機関車で、1948(昭和23)年~1949(昭和24)年にかけて、49輌が改造名目で製造されました。そのうち41輌が東北本線、山陽本線に配置され、あとは宇都宮機関区へ3輌、尾久機関区へ5輌が配置されました。
●C60
C60形は、C59形から2C2形テンダー式機関車に改造されたものです。第一次配備が1953(昭和28)年~1955(昭和30)年、第二次配備が1960(昭和35)年~1961(昭和36)年で、合計47輌が配置されました。